最低賃金額改定について各地域での答申が行われました【令和6年度】

令和6年7月25日開催の中央最低賃金審議会で示された2024年度の地域別最低賃金額改定【目安】についての答申については、Aランク50円、Bランク50円、Cランク50円の一律同じ目安となりました。

各ランクの該当都道府県は次の通りです。

 

ランク 都道府県
A 埼玉、千葉、東京、神奈川、愛知、大阪
B 北海道、宮城、福島、茨城、栃木、群馬、新潟、富山、石川、福井、山梨、長野、岐阜、静岡、三重、滋賀、京都、兵庫、奈良、和歌山、島根、岡山、広島、山口、徳島、香川、愛媛、福岡
C 青森、岩手、秋田、山形、鳥取、高知、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄

 

この目安額を受けて、各都道府県労働局における地方最低賃金審議会によって、各県においても詰めの協議が行われていましたが、北日本(北海道・東北ブロック)において8月28日までに最低賃金についての答申が出揃いました。

 

なお、北日本(北海道・東北ブロック)の最低賃金改定状況は以下の表に示す通りとなります。また、岩手県の最低賃金(改定予定額)952円は全国最下位から脱しました。(2024年8月28日時点)

 

 

道県名

 

ランク

ランク
ごとの
目安額
改定後の
最低賃金額
前年の
最低賃金額
前年からの
引き上げ額
ランクごとの

目安額との

差額

北海道 B 50 1010 960 50 +0
青森 C 50 953 898 55 +5
岩手 C 50 952 893 59 +9
宮城 B 50 973 923 50 +0
秋田 C 50 951 897 54 +4
山形 C 50 955 900 55 +5
福島 B 50 955 900 55 +5

 

全体の最低賃金額の引き上げ状況については、Bランク地域およびCランク地域の多くにおいて目安の50円を上回る額の答申が相次ぎました。

 

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